新大久保、職安通りから歌舞伎町方向へ路地を一本入ったところ。週末は正午を20分過ぎたころにはもう列ができている、と地元グルメ好きの間では知られている。目当ては、韓国で人気に火がついたポテト専門店「Brussels Fries(ブリュッセルフライ)」だ。揚げたてのフライドポテトに、自分でシーズニングやソース、トッピングを選んで重ねていく。ただのポテトが、なぜこれほど人を集めるのだろう。

2025年12月、新大久保に上陸

Brussels Friesは2025年12月、日本初上陸の店として新大久保にオープンした。メニューの中心はシーズニング・ソース・トッピングの豊富な組み合わせで、店員と相談しながら自分だけの一皿を作っていく仕組みだ。アメリカンでフォトジェニックな内外装も相まって人気に火がつき、SNSではソースとチーズを混ぜ合わせる過程を写した動画が拡散。話題は加速し、「新大久保の新定番」として定着しつつある。

「うま確」と「カスタム」が同時に叶う食

TONEが今日読んだSHIBUYA109 lab.の2026年トレンド予測は、カフェ・グルメ部門のキーワードとして「うま確フード」を挙げていた。ボリュームがあり、なおかつ自分好みにカスタマイズできる食事のことだ。ベルギーフライは、まさにこの条件を体現している。既に完成された一皿を注文するのではなく、自分の手で「確実にうまい」を組み立てていく過程そのものが、体験の中心になっている。

TONEが注目したいのは、その「選ぶ・混ぜる・撮る」という一連の動作が、そのままSNSに乗る設計になっている点だ。何を選んだかは人によって違うから、同じ店の同じメニューでも、投稿はひとつとして同じにならない。行列の理由は、味の評判だけでなく、この店が「語れる体験」を最初から設計に組み込んでいることにある。

選択肢そのものが、ごちそうになる

かつてポテトは、主役の脇にある付け合わせだった。それが今、選択の自由そのものを楽しむ主役の一皿になっている。新大久保の路地に並ぶ若者たちが求めているのは、ポテトの味だけではない。自分の手で選び取ったという、小さな確かな実感なのだと思う。

参考: 韓国で人気のポテト専門店「Brussels Fries」が新大久保に日本初上陸。
出典:TABIZINE「【フライドポテト探訪】遊び心あふれる新感覚ポテト『Brussels Fries』韓国から新宿へ上陸!」 / Trepo「新大久保グルメ Brussels Fries」