プロ野球のドラフト会議が、10月22日(木)に開かれる。NPBの発表では、開始は16時50分の予定で、会場はグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミール。テレビはTBS系列で全国放送され、1巡目と2巡目の指名が生中継される。見る人の多くは、「どの球団が誰を指名するか」に目がいく。ただ、この会議には、結果の読み方がもうひとつある。
1位は「同時に出して、重なれば抽選」
ドラフトの1巡目は、各球団が指名したい選手を同時に入札する形で始まる。同じ選手に複数の球団が重なった場合は、くじ引きで交渉権が決まる。これは毎年くり返されている仕組みで、順番に好きな選手を選べるわけではない。
実際にどれほど重なるのか。2024年は、関西大の金丸夢斗投手に巨人、阪神、DeNA、中日の4球団が入札し、抽選で中日が交渉権を得た。明治大の宗山塁内野手には、西武、広島、楽天、日本ハム、ソフトバンクの5球団が重なり、楽天が引き当てたと報じられている。つまり、1位で「欲しい」と手を挙げた球団の数と、実際に獲得できる球団の数は、まったく違う。
2024年のドラフト1位入札で、複数球団が重なった例(金丸夢斗投手は4球団、宗山塁内野手は5球団)と、抽選の結果を伝える報道より。(記事の要点を編集部で要約)
出典:BASEBALL KING「抽選に次ぐ抽選…各球団の指名は」(2024年10月)、ベースボールチャンネル(2024年ドラフト会議の報道)、デイリースポーツ「候補選手見届け人に小泉孝太郎&有働アナ 22日TBSで放送『プロ野球ドラフト会議』」(2026年10月13日)
TONEの視点:順位より、「外れたあと」に球団の考えが出る
1位の入札は、いわば全球団が第一希望を書く場面だ。ここで抽選に外れた球団は、すぐに次の選手を選び直す。その時間は短い。だから、外れたあとの指名には、その球団が前もってどこまで準備していたかが出やすい。最初から同じ位置の選手を複数候補に挙げていたのか、足りないポジションを埋めにいくのか。これは当日の結果を見てから、後づけで読むものだ。事前に「この球団はこうだ」と断定できる話ではない。
もうひとつ、ドラフトは1位の抽選だけで終わらない。指名は何巡も続き、支配下の選手のあとに育成の指名もある。テレビで生中継されるのは1巡目と2巡目だが、その後ろにこそ、多くの選手の進路が決まる場面がある。注目選手の名前だけを追うと、会議の大半を見ずに終わる。なお、2026年の候補選手の評価や指名予想は、公式の発表がまだ出ていない部分が多い。ここでは取りあげない。
明日から使える見方
当日は、次の3つだけをメモしながら見てみてほしい。①1位で重なった選手と、その球団の数。②抽選に外れた球団が、次に誰を選んだか。③生中継が終わったあとの指名が、どのポジションに偏っているか。結果の一覧を見るだけでは分からない、各球団の「準備の差」が、この3点に出る。