手帳に「11月第2週、紅葉」と書いた人は、今年は一度立ち止まったほうがいい。2026年の紅葉は、各社の予想がそろって「平年並みか、遅め」を示している。10月に入っても残る暑さが、色づきの時期を後ろへずらしているとされる。日付を決める前に、予想の出し方を知っておきたい。

各社の予想は、同じ方向を向いている

ウェザーニューズが9月3日に出した第一回の予想では、紅葉の見頃は全国の広い範囲で平年より遅いか、やや遅い。京都・嵐山の見頃は11月24日頃とされる。日本気象株式会社(大阪)の9月2日の予想も、残暑で気温が高めに推移するため、見頃は「平年並み」か「遅い」ところが多いとし、東京は11月29日頃と見込んでいる。日本気象協会(tenki.jp)も10月1日の発表で、全国的に平年並みか平年より遅くなるとしている。

ウェザーニューズの第一回紅葉見頃予想(9月3日)は、全国の広い範囲で平年より遅い・やや遅いとし、京都・嵐山の見頃を11月24日頃とした。(記事の要点を編集部で要約)
出典:TRAVEL VOICE「紅葉の見頃予想2026、全国的に平年より遅め、京都・嵐山は11月24日頃」(ウェザーニューズ、2026年9月4日)
日本気象は、残暑の影響で紅葉・黄葉の見頃は平年並みか遅いところが多いとし、東京の見頃を11月下旬(11月29日頃)と予想した。(記事の要点を編集部で要約)
出典:nippon.com「残暑の影響で紅葉見頃は平年より遅め―日本気象:東京は11月下旬に最高の彩り」

会社が違い、予想の出し方も違うのに、方向がそろっているのは材料になる。ただし数字は「頃」であって、その日に行けば見られるという約束ではない。予想は9月の時点のもので、10月以降の気温で動く。同じ会社でも、発表のたびに数日ずれることがあると考えておくほうが安全だ。

「見頃」は日付でなく、条件の予報

紅葉は、朝晩の冷え込みが続くかどうかで進み方が変わる。つまり「見頃11月24日」は、日付の約束ではなく、「このまま気温が平年に近づけば」という条件つきの予報だ。暖かい日が続けば後ろへ、急に冷えれば前へ動く。

この性質を知ると、予定の組み方が変わる。宿や新幹線を先に押さえた人は、見頃が日付より前だった年も後だった年もあるはずだ。逆に、見頃の予想日を過ぎてから動くと、今度は散り始めに当たることもある。どちらのずれも、予想が外れたのではなく、条件が変わっただけだ。

TONEの視点:予約は「日付」より「余白」で決める

今年のように予想が「遅め」でそろう年は、早めに日付を固定した人ほど、ずれの影響を受けやすい。ここから使える見方が二つある。

一つは、キャンセル無料の期限や、日程変更のできる予約を優先すること。もう一つは、行く日を決める時期を後ろへずらし、直前の予想の更新を一度見てから確定することだ。行き先を一か所に絞らず、標高や緯度の違う候補を二つ持っておけば、どちらかの色づきが遅れていても組み替えられる。

紅葉は毎年の恒例行事だが、毎年同じ日にはならない。今年は「遅い」という方向だけ先に頭に入れて、日付は最後に決める。それだけで、行った先の色づきに期待を裏切られる確率は下がる。

※本記事は2026年10月24日時点で確認できた各社の予想に基づく。最新の見頃予想は各社の公式発表を参照のこと。日本気象協会 tenki.jp「紅葉見頃予想」も参照した。