10月25日の夜、横浜スタジアムで日本シリーズの第2戦があった。ソフトバンクはDeNAに2試合続けて延長で勝ち、2連勝とした。第1戦は延長11回の3対1。第2戦も延長に入り、決勝点は10回の本塁打だった。

同点も、決勝も、本塁打だった

報道によると、ソフトバンクは山川穂高が代打で同点本塁打を打ち、延長10回に川村友斗が決勝のソロ本塁打を放った。先発のモイネロは7回を8奪三振、無失点で投げている。前の日は二ゴロの間の1点、本塁打、適時二塁打と、点の取り方が3つに分かれた。この日は、試合を動かした場面に本塁打が2本あった。

日本シリーズ第2戦(10月25日・横浜)は、ソフトバンクが延長戦でDeNAに勝ち、対戦成績を2勝0敗とした。山川穂高が代打で同点本塁打、延長10回に川村友斗が決勝ソロ。先発のモイネロは7回8奪三振無失点と報じられている。2試合続けての延長勝ちとなった。(各社の報道を編集部で要約)
出典:NHK「日本シリーズ ソフトバンクが2試合続けて延長制す 川村友斗が決勝ホームラン DeNAに連勝」(2026年10月25日)/ベースボールチャンネル(Yahoo!ニュース配信)「ソフトバンク、DeNAに連夜の延長勝ちで2連勝」(2026年10月25日)

ここで見たいのは、本塁打そのものより、打った場面の違いだ。代打の同点本塁打は、その試合でたった1打席しかない人の仕事だ。決勝のソロ本塁打は、試合を終わらせる仕事だ。同じ本塁打でも、点差と回によって、チームの中での役割が違う。数字の上では、どちらも1本と数えられる。

延長に入ると、見え方も変わる。1点を取られたら負け、1点を取れば勝ちという場面になる。前日の第1戦も延長だった。2日続けて長い試合を戦うと、投手も野手も、使える人の数が少しずつ減っていく。短期決戦では、勝った負けたの数字と別に、「誰がまだ使えるか」が次の試合に響く。ただし、これは一般的な見方であり、今回のチームの状態を報じた記事を、編集部は確認できていない。

TONEの視点:「1本の本塁打」を、2つに分けて数える

本塁打の数だけを見ると、試合の中身を取りこぼす。TONEが勧めたいのは、点が入った場面を、「追いつく一打」と「勝ち越す一打」に分けて見ることだ。追いつく一打は、負けを先送りにする。勝ち越す一打は、試合を終わらせる。どちらが欠けても、結果は変わっていた。

第1戦の記事では、「どのアウトが点に変わるか」を見ることを書いた。第2戦で足したいのは、「誰がその打席に立ったか」だ。代打は、試合の途中で出番が来る。先発の選手とは、準備の時間の使い方が違う。出番がいつ来るか分からない中で、1打席に合わせる。その打席が試合を変えることがある。レギュラーの成績表には載りにくい仕事だが、短期決戦ではこの1打席が勝敗を左右する。

次の試合を観るときは、スコアボードの数字に加えて、ベンチの動きを見てみたい。代打がいつ送られるか。投手がいつ替わるか。点が動く前に、必ずベンチが1つ決断をしている。決断を見ておくと、点が入ったときに「なぜここで」を自分の言葉で説明できる。

試合を最初から最後まで追えない日は、3つだけ確かめればよい。①同点になったのは、何回か。②その打席に立ったのは、先発の選手か、代打か。③勝ち越した一打は、そのあと何人の投手が試合をつないだか。結果だけを見るより、少しだけ試合の形が分かる。

※本記事は2026年10月26日時点の報道に基づく。シリーズの結果はNPB公式サイトで確認できる。