11月1日、スーパーの棚の一部で値札が変わる。帝国データバンクの調査(9月30日公表)では、2026年11月に値上げされる飲食料品は1,469品目と判明している。10月の3,153品目から半分以下に減る一方、前年の11月と比べると約10倍の規模だ。この記事では、「ピークは過ぎた」と「まだ上がる」を同時に成り立たせている数字を、品目の中身から読む。
1,469品目は、何が中心か
報道によると、11月の内訳は調味料が644品目、酒類・飲料が417品目で、この2分野が中心になっている。主な対象としてキユーピー、アサヒ飲料、サントリー、カルビー、大塚製薬などが挙がり、11月1日・2日分から上げる企業が多い。同社は、2026年内の値上げは10月をピークに一旦は収束するとみている。ただし1,469品目は9月30日時点で判明した分で、主要195社の発表などに基づく集計だ。日本で売られる全商品の数ではなく、今後の発表で増える可能性がある。
帝国データバンクの「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年10月公表分)によると、11月の飲食料品の値上げは1,469品目で、前年同月の約10倍。調味料644品目、酒類・飲料417品目が中心。10月は3,153品目で、同社は10月をピークに一旦収束するとみている。(編集部で要約)
出典:帝国データバンク「『食品主要195社』価格改定動向調査 ― 2026年10月」(2026年9月30日)/PR TIMES(帝国データバンク配信)「飲食料品値上げ、10月は3153品目 値上げラッシュはピーク越え」(2026年)
ここで見たいのは、件数の減り方と、中身の偏りだ。10月は酒類・飲料が全分野で最多だったと同社は伝えている。11月は調味料が最多で、毎日の食事に少しずつ使うものが中心になる。件数が減ったことと、家計に残る負担が減ったことは、同じではない。
TONEの視点:調味料の値上げは、「1回の額」が小さく「回数」が多い
調味料は、1本あたりの値上げ額が小さい。ただ、使う回数が多く、買う頻度が低いので、値上げに気づくのが遅れやすい。肉や野菜の値上げは買うたびに目に入る。調味料は、残りが少なくなったころに買い足して、初めて「前より高い」と気づく。気づくまでに時間差がある、というのがこの分野の特徴だと読める(TONEの見方で、調査が示したことではない)。
TONEは10月19日に、10月の値上げ3,153品目を「棚の前で読む」見方として書いた。今回は逆に、件数が減る月こそ見落としが出る、という点を足したい。件数が多い月は、ニュースが多く、買う側も身構える。件数が減る月は、報道が減り、身構えも緩む。だが、実際に棚の値札が変わる点は同じだ。
明日からの一手は、冷蔵庫と戸棚の調味料を3つ選び、いまの値段をスマホのメモに書いておくことだ。次に買い足すとき、書いた数字と見比べる。差が出たものだけ、容量や別の銘柄を比べればいい。全部を見直す必要はない。気づくための基準を1回作るだけで、時間差が小さくなる。
※本記事は2026年10月28日時点の報道に基づく。品目数は9月30日時点の判明分で、今後変わる可能性がある。各商品の価格・開始日は各メーカーの公式発表で確認できる。本記事は広告ではなく、特定の商品の購入を勧めるものでもない。飲酒は20歳になってから。