秋冬の服を出すと、黒、グレー、ネイビー、ベージュが並ぶ。今年の秋冬は、その土台に色を1つだけ足す「差し色」が提案されている。服の色を全部変えるのではなく、足す色は1つでいい。この記事では、差し色を「何を買うか」ではなく「どこに、どれだけ足すか」の問題として読む。

今季の「差し色」は、土台を変えない提案だ

オールアバウトの記事によると、今季はベーシックカラーを土台にして、鮮やかな色を1色だけ効かせるスタイルが主流とされている。寒色より暖色が勧められ、例としてチェリーレッドとクレイピンクが挙がる。取り入れ方は、コンパクトなトップス、肩にかけたスウェット、バッグなどの小物で一点差しするやり方だ。WWDJAPANも、2026-27年秋冬の特集で「差し色」を決め手の一つに挙げ、秋冬の気分に合わせて明るい色を要所に入れる提案を載せている。

オールアバウトの記事は、今季の差し色コーデを「ベーシックカラーを基調に、1色だけ鮮やかな色を効かせる」型と紹介し、暖色(チェリーレッド、クレイピンクなど)を例に挙げている。WWDJAPANは2026-27年秋冬の特集で、差し色を重要な要素の一つとしている。(編集部で要約)
出典:All About「2026秋冬の差し色コーデ」(2026年10月28日閲覧)/WWDJAPAN「2026-27年秋冬は差し色が決め手」(2026年10月28日閲覧)

ただし「今季の色はこれ」と1つに決まっているわけではない。マリ・クレール(米国版)は、ニューヨーク・ファッションウィークの2026年秋冬のランウェイではオレンジ寄りの「パーシモン」が目立ち、チェリーレッドに代わる色になる、という見方を伝えている。同じ「赤系」でも、情報源によって勧める色が分かれている。色名は流れの目安であり、正解ではない。

TONEの視点:色を選ぶ前に、「面積」と「手持ちの色」を決める

色の流行は毎年ある。それでも、買って失敗しやすいのは「その色が似合わない」ことより、「手持ちの服と合わない」ことのほうだと思う(TONEの見方で、調査が示したことではない)。1色だけ足すという提案は、裏返せば、足した色が土台のどれとも合うことを前提にしている。土台がバラバラだと、差し色は浮く。

だから先に決めるのは色名ではなく、面積だ。小物なら全体の1割に届かない。トップスなら上半身の面積が一気に増える。面積が大きいほど、その色が「主役」になり、合わせる服が限られる。最初の1回は、バッグ、マフラー、靴下のように、取り外せるものから足すほうが、失敗の代償が小さい。

もう一つは、手持ちの色を数えることだ。クローゼットを開けて、黒、グレー、ネイビーなど土台の色が何色あるかを確かめる。土台が2〜3色にまとまっていれば、差し色は選びやすい。土台が6色も7色もあるなら、差し色より先に整理したほうが早い。

明日からの一手は、スマホで手持ちの上着を土台の色ごとに撮ることだ。その写真の横に、気になる差し色を1色だけ置いて(画像検索の写真で十分)、全部と並べてみる。2つ以上と合わないなら、その色は今季は見送ってもいい。流行の色を着ることより、持っている服が増える使い方をするほうが、冬の間は長く役に立つ。

※本記事は2026年10月28日時点で確認できた記事に基づく。色の流行は情報源により異なり、各記事の公開日はページ上で確認できなかった。本記事は広告ではなく、特定の商品の購入を勧めるものでもない。