物価が上がる年に、家計を気にしない人はほとんどいないだろう。10月28日に公表されたLandSitzの節約意識調査では、節約を意識している人が97.3%にのぼった。ただ、同じ調査にもう一つの数字がある。節約で1か月に浮くお金が「5,000円未満」の人と「ほとんど浮いていない」人を合わせると、57.4%になる。多くの人が頑張っているのに、半数を超える人が、効果を実感できていない。
頑張る場所と、効く場所は同じではない
調査によると、取り組んでいる節約のジャンル(複数回答)で最も多かったのは「食費」で83.2%(342人)。2位のポイ活・キャッシュレス還元は54.0%だった。食費は、自炊や作り置き、まとめ買いなど、毎日の手間がかかる分野だ。それでも、「最も効果が大きいジャンル」を聞くと、食費は42.8%、ポイ活は13.9%という結果だった。
節約を意識している人は97.3%。取り組んでいる節約は「食費」が83.2%で最多、「ポイ活・キャッシュレス還元」が54.0%。節約で1か月に浮く額は「5,000円未満」が37.5%、「ほとんど浮いていない」が20.0%で、合わせて57.4%。調査は10〜60代の男女411人を対象に、2026年10月15〜23日にインターネットで実施。(編集部で要約)
出典:株式会社LandSitz「【節約に関する意識調査】物価高のいま83.2%が「食費」を節約中。それでも57.4%は月5,000円も浮いていない実態」(2026年10月28日)/AMP「節約を意識する人は97.3%にのぼるも、57.4%が1カ月あたり5,000円も浮かず」(2026年10月28日)
ここで注意したい点がある。これは411人の民間のネット調査で、日本全体の傾向をそのまま表す数字ではない。また、食費の83.2%は「取り組んでいる人の割合」で、効果の大きさとは別の数字だ。ただ、取り組む人が多い分野と、効果が大きいと感じる分野が、きれいに重なっているわけではないことは読み取れる。
TONEの視点:「頑張った」より先に「浮いた」を見る
節約は、手間をかけると、やった気持ちが先に残る。毎日の自炊は確かに立派だが、その手間が月いくらに変わったのかは、記録しないと分からない。気持ちの上では節約できていても、財布には残っていない、ということが起こりうる。
明日からできるのは、1か月だけ「浮いた額」を測ることだ。方法は簡単で、いま取り組んでいる節約を3つ書く。それぞれについて、やる前の月の支出と、やった後の月の支出を、明細で並べる。差がある項目は続ける。差がほとんど出ない項目は、手間のほうを減らしてよい。
節約の目的は、手間をかけることではなく、お金を残すことだ。数字で確かめて、効く場所に力を寄せれば、同じ頑張りでも結果は変わるかもしれない。
※本記事は2026年10月30日時点の報道に基づく。調査は411人のインターネット調査で、結果は回答者の範囲に限る。本記事は広告ではなく、特定の商品・サービスの利用を勧めるものでもない。