10月24日の夜、横浜スタジアムで日本シリーズが開幕する。第1戦は18時30分の予定で、DeNAとソフトバンクが戦う。今夜はテレビの前やスマホの画面で、試合を「観る」人がたくさんいるだろう。では、同じ国で「やる」人はどれくらいいるのか。スポーツ庁の最新の調査を、観戦の前に見ておきたい。
成人の「やる」人は、2人に1人
スポーツ庁は2026年3月11日、令和7年度の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の結果を公表した。20歳以上で週に1日以上、運動・スポーツをした人は51.7%。前の年度は52.5%で、令和4年以降はほぼ横ばいだとされている。男女の差は過去最大になったという。
スポーツ庁の令和7年度調査(2026年3月11日公表)では、20歳以上の週1日以上のスポーツ実施率は51.7%で、令和4年以降ほぼ横ばい。1週間あたりの実施時間の中央値は69.0分(男性90.0分、女性59.8分)。第3期スポーツ基本計画は、成人の実施率を週1回以上で70%程度にする目標を掲げる。(資料の要点を編集部で要約)
出典:スポーツ庁「令和7年度『スポーツの実施状況等に関する世論調査』の結果を公表します」(2026年3月11日)
目標の70%に対して、実際は51.7%。差は約18ポイントある。ただし、この「週1日以上」は、かなりゆるい基準だ。ウォーキングのような軽い運動も含まれるため、「週に1回も体を動かさない人」が半分近くいる、という意味に近い。ほぼ横ばいという点も、見落としたくない。観戦の話題がどれだけ盛り上がっても、「やる」人の割合はこの数年ほとんど動いていない。
「69分」は、1日にならすと約10分
もうひとつ目を引くのが、1週間あたりの実施時間の中央値、69.0分だ。7日で割れば、1日あたり約10分になる。これは調査の数字から編集部が割った概算で、実際には週に1回まとめて動く人もいれば、毎日少しずつ動く人もいる。それでも、「スポーツをやる」と聞いて思い浮かべるイメージより、実際の中心はかなり小さい。
前の年度の調査では、「スポーツをしたい」という希望と実際の実施に14.1ポイントの開きがあることも示されていた。やりたい気持ちはあるのに、時間や機会が足りない。観戦の夜に感じる「自分もやってみたい」は、おそらくこの開きの中にある。
TONEの視点:「観る」を「やる」の入口にする
観ることと、やることは、競うものではない。観たから興味が出て、始める人もいる。大事なのは、観る時間の中に、小さな「やる」を混ぜておくことだ。
たとえば、イニングの合間に立って足首を回す。試合が終わったあと、10分だけ外を歩く。69分という中央値の半分以下でも、始めるきっかけとしては十分だ。シリーズは最大で11月1日まで続くとされている。毎試合ひとつ、10分の動きを決めておく。観戦の夜を、1週間の「やる」の数字を少しだけ押し上げる夜にする。それが、観る人にもできる一手だ。
※本記事は2026年10月24日時点で確認できた情報に基づく。日本シリーズの日程はNPB公式サイト、調査結果は日本フィットネス産業協会の業界ニュースも参照した。