気になった商品や店を調べるとき、最初に開くのはどこだろう。検索、SNS、動画、最近では生成AIという人もいる。選択肢は増えたのに、「結局どれを信じていいのかわからない」という感覚は、むしろ強まっているのではないか。
クロス・マーケティングが9月に公表した定点調査「ココロスタイルリサーチ」は、その感覚を数字の周辺から見せてくれる。調査は2026年9月9日〜11日、全国の18〜79歳の男女3,000名が対象で、情報収集の考え方や情報源の信頼度などを聞いている。
信頼されるのは「身近」と「公式」
同社の発表によれば、信頼を集めたのは家族からの口コミ、NHKのテレビ、公共機関の公式サイトやSNSだった。また、発信者がわからない情報は信用しない、少しでも疑問があれば複数の情報源を比べる、といった姿勢が上位に入ったという。
2026年9月の調査(全国18〜79歳3,000名)では、家族からの口コミ、NHKのテレビ、公共機関の公式サイト・SNSが信頼される情報源として挙がった。発信者不明の情報は信用しない、疑問があれば複数の情報源を比べる、という考え方が上位。新商品への感度や情報を広める度合いは若い年代ほど高い。(記事の要点を編集部で要約)
出典:クロス・マーケティング「2026年9月 ココロスタイルリサーチ(情報収集)」(2026年9月29日)
前年の同じ調査でも、公共機関の公式サイト・SNS、NHKテレビ、新聞が上位で、「一般個人のSNS」と「有名人・インフルエンサーのSNS投稿」は信頼度が低かったと報告されている。2年続けて、信頼の上位は「誰が言っているかがはっきりしているもの」だ。
2025年9月の調査では、信頼度が低いのは「一般個人のSNS」と「有名人・インフルエンサーのSNS投稿」で、いずれも2割に満たなかった。(記事の要点を編集部で要約)
出典:クロス・マーケティング「2025年9月 ココロスタイルリサーチ」(2025年9月30日)
なお、2026年の調査にある生成AIでの情報収集の具体的な数字は、公開されている範囲では確認できなかった。ここでは触れない。
TONEの視点:信頼は「量」ではなく「顔」で決まる
情報が増えると、人は内容の正しさを一つずつ検証しきれなくなる。そこで頼るのが「誰が言っているか」だ。家族の口コミが信頼されるのは、その人の好みや失敗まで知っているからだろう。公式サイトが信頼されるのは、責任の所在がはっきりしているからだ。
私たちTONEも、SNSで記事を紹介する側の媒体だ。この調査は、読み手が発信者を見ていることを思い出させてくれる。だから記事には出典を明記し、確認できなかったことは「確認できなかった」と書く。顔の見える書き方が、結局は読んでもらう条件になると思っている。
明日から使える一手
何かを買う前、気になる情報を一つ見つけたら、「誰が、何の立場で言っているか」を確認する習慣をつけたい。そのうえで、家族や友人など身近な人に一言聞く。調べる時間は変わらなくても、納得して選べる度合いは変わるはずだ。